思い出

記憶③

小学5年か6年の国語の教科書に、『大草原の小さな家』のちょっとした感想文が載っていた。幌馬車の絵が挿絵に描かれていた。授業で取り上げられることはなかったが、小学校の図書館から、『大きな森の小さな家』を借りて読んだ。その福音館書店版の、表紙…

記憶②

小学校の運動場を囲うフェンスから、家のキッチンの窓までは10mも離れていなかった。休み時間にフェンス越しに大きな声で呼びかければ、声に気付いた母が窓から顔をのぞかせた。そのようにして忘れ物をフェンス越しに受け取ったことがある。体育の時間中に家…

記憶①

両親が育った湖のほとりの街の病院で私は生まれた。 それから父の仕事のため、中部地方にある大都市圏のニュータウンと呼ばれる地域で、私は育った。 先日何気なくインターネットで検索したら、その地域が開発される以前に撮られた、上空からの写真があった…