じゃあ、女の人は何?
夫の心にいつもある女の影は、なんだと言うのだろう。私では決して代わる事の出来ないその女の役割は、夫にとって唯の愛情の他に何があるのだろうか?
何を苦しんでいるのか。
なぜ私には何も言ってくれないのだろうか。
私にはもう夫の心がわからない。いや、最初からずっと私にはわからないところに夫の心はあったのだ。この結婚には、最初から幸福などはなかったのだ。
この場所は、私に関係なく、あいかわらず、ゆったりとした空気が流れている。