朝、母から言われ、車で20分の隣市に住む祖父母を病院に送った。

二人の診察が終わるまでの間、待合室で本を読んでいた。

偶然、職場の上司と会った。その人は、高齢の父親に付き添ってきていて、ちょうど診察室から出てきたところだった。

私達は軽く会釈し、少しだけ、たわいもない会話をした。

じきにその人は会計に呼ばれ、その後、父親に代わって別建物の薬局に薬を受け取りにいった。その間、父親は病院の待合室でおとなしく待っていた。

 

気付いたら外は雪だったが、待合室の中は暖かかった。

待っているおよそ二時間の間に、持ってきた本を、200頁読むことが出来た。

わりと充実した午前中になったと思った。

 

その日は昼食を祖父母の家で食べ、こたつで昼寝をし、起きてから甘酒を飲んで、家に帰った。

着いたら夕方になっていた。