友枝昭世師の融。

昔読んだ本で、翁は、一座の長老が勤めたと書いてたのを思い出した。

黒い鬘をつけないで、師の耳もあらわに、地毛の白髪がみえるような姿は、意図したものか。この日の舞台が、家元預かりの披露としての性格だとすれば、なんとなく、意図されたものだったのだろうなと思った。

まるで、途中から、翁を観ているような感覚で、融を観ていた。

とても良かった。

 

帰り、見所から出たところで、高林白牛口二師が帰る客達に、ありがとうございましたと挨拶をされていた。