もうすぐ春かな

昨年入会した学会の、地方ブロックの研究会がオンラインで開催されたので参加した。

遠く離れた地方の研究会に、自分が住んでいるところから参加できたのは、オンライン環境が当たり前になった今だからのことで、今回の新型コロナによって加速したように見える方向への流れを、このように田舎に住む自分でも実感するのであった。しかしそれでも、ある一定域を設けて、そこにまとまろうと志向するのは、「近さ」や「それぞれの場所」あるいは「小ささ」といったものが、やっぱり捨てがたいということなのだろう。このような流れの中で、未来に、アソシエーションやコミュニティといったものは、どのようなあり方になっていくのだろうか。

研究会はとてもよかった。修士論文を提出し、審査も終えて、しばらくぽかーんとしていたのが、久しぶりに学問的な雰囲気の中で、他の人と一緒に、思考をとぎすますような時間を持つことができた。やっぱりいいなと思えた。このままおそらく修士課程は了えることができるだろうが、その後も研究は続けていきたいと思った。そのためにもやはり今は、自分が働く現場での思考を積み重ねることには意味があるのだろう。そして、今回のような場に関わり続けることにも意味があるのだろう。

昨日、一昨日と、久々に雪が積もった。日は長くなり、季節は確実に春へと歩を進めているが、それは行きつ戻りつで、このようなあり方こそが、ほんとうに自然なんだろう。まっすぐに突き進むことだけが能じゃない。