目覚ましが鳴る前の日曜の朝が好きだ。一階で、両親は早くに起きて、朝ごはん食べながら会話しているのが聞こえる。寝室の戸の隙間から、卵を焼いた匂いが入ってくる。洗濯機を回す音が聞こえる。網戸の窓外から、虫の音と、涼しい風が入ってくる。天井を眺め枕元の本を読む。一日の予定があっても、その時までにまだ時間があるなと思う。それまで、何をしてもよいし、何もしなくてもよい。

目が覚めてから布団の上で過ごす、そんな日曜の朝が好きだ。