頭痛

日曜にワクチンの1回目摂取があった。翌月曜の朝は、少し腕に痛みを感じたが、仕事に行った。それでも何かあったときすぐ帰れるようにと、念のため自動車で行った。

午前中は問題なかった。でも昼食後から、少しずつ、痛みが頭の中で小さい部分からだんだん広がっていくように、苦しくなっていった。夕方頃にはほとんど顔が引きつっていたと思う。上司が、ケリがついたところですぐ帰りなさいと言った。電車だと、待ち時間や駅からの歩きがあったから、やはり自動車で来てよかった。

いつもより早く帰宅したら、一階の部屋に母が布団を敷いてくれた。服を脱ぎ、薬を飲んでそのまま横になった。ズキンズキンと脈打つような痛みの中で、眠った。

目を覚ましたとき、鈍い痛みが残っているように感じたが、それでも新たに生まれる痛みはなかった。ちょうど同じタイミングに母が様子をみにきた。思いがけず数年ぶりに額に手を当てられた。もう大丈夫と起き上がり、一人で遅い晩御飯を食べ、風呂に入った。

37歳にもなるのに、子どものころ熱が出たとき、母が看病してくれたことを思い出した。短い時間、子どもに戻ったようだった。

翌日の今日、起きたらすっかり痛みもなくいつも通り電車で出勤した。