2019-01-01から1年間の記事一覧

芭蕉

梅若万三郎師の<芭蕉>を、先日、観た。その時のことを思い出す。 初めて、<芭蕉>の世界に入ることができたように思う。 万三郎師の、緑色の袴は、芭蕉。 白色の、長絹は、雪。この白色が、舞台の色と同じで、まるで、装束も含めた、雪が降り積もる世界で…

友枝昭世師の融。 昔読んだ本で、翁は、一座の長老が勤めたと書いてたのを思い出した。 黒い鬘をつけないで、師の耳もあらわに、地毛の白髪がみえるような姿は、意図したものか。この日の舞台が、家元預かりの披露としての性格だとすれば、なんとなく、意図…