2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

夕方まで、家で寝転んで本を読んでいた。あと数ページで読み終えるところに来て、少し疲れたから、読んでいたページに指をはさんで、起き上がり、サンダル履いて、本持ったまま外に出た。昼間は暑かったが、この時間には風もあり、涼しかった。 路地の、入っ…

野村幻雪師

亡くなられた野村幻雪師に哀悼したい。 師の舞台に初めて接したのは、2008年6月の「関寺小町」だった。この舞台に居合わせることができたのは、今思えば、非常に幸運なことだった。 とても感動したことを覚えている。確かに、最奥の秘曲をようやく観ることが…

仕事で研修を受けに、今日は、家から自動車で出かけた。研修会場まで1時間と少しかかった。いつもならあっという間の道も、通勤時間と重なったことで、途中、渋滞している箇所があった。 研修は、実際にペンを動かすものだった。 帰り道に、3月まで通って…

物語

我々は二つの世界を生きている。 しかし現実の我々は、そのうちの一つの世界だけに確かさを感じている。 なぜならもう一つの世界は、我々に常に明示的に開かれているものではないからだ。 その世界に存在する私は、この世界に生きる私の影のような存在。しか…

記憶③

小学5年か6年の国語の教科書に、『大草原の小さな家』のちょっとした感想文が載っていた。幌馬車の絵が挿絵に描かれていた。授業で取り上げられることはなかったが、小学校の図書館から、『大きな森の小さな家』を借りて読んだ。その福音館書店版の、表紙…

記憶②

小学校の運動場を囲うフェンスから、家のキッチンの窓までは10mも離れていなかった。休み時間にフェンス越しに大きな声で呼びかければ、声に気付いた母が窓から顔をのぞかせた。そのようにして忘れ物をフェンス越しに受け取ったことがある。体育の時間中に家…

記憶①

両親が育った湖のほとりの街の病院で私は生まれた。 それから父の仕事のため、中部地方にある大都市圏のニュータウンと呼ばれる地域で、私は育った。 先日何気なくインターネットで検索したら、その地域が開発される以前に撮られた、上空からの写真があった…

re:

(とてもプライベートな表現です。) *** オリンピックの閉会式が終わりました。 私たちが含まれる世界に、何か、スウィッチが押されたように思いました。その先の世界に、何が待っているのか、あるいは、私たちは、これから世界で何をしていくのか、そん…

かつて職場の上司だった方で、定年まで数年を残して退職された方と、先日、喫茶店で会った。 *** その数日前に、その方と、他に二人(この方たちも同じ職場で働いていた、元上司と同世代の人)と、私の、4人でお遍路に行った。私以外は今回が3回目で、…