坂を登り切ると、丘の上には、左右に延びる広い道があった。道は、きれいな石で特別に舗装されていた。道の両側には、ゆったりと間隔を置いて、家や教会があり、庭の緑は豊かだった。大学もあった。そして、それらのほとんどが、建てられてから長い年月を経ているようだった。
「素敵ね」
「うん」
右に行けば、森のある公園があり、左に行けば、港が見える公園がある。私達は、少し迷った後、右に行くことに決めた。