修論審査を終えて②

修士論文審査を終えて、久しぶりに、研究内容に直接関係しない本を読むことができている。休日には昼寝もした。ホットカーペットの上で寝転がって、本を読みつつ、眠くなると目を閉じ、そのまま昼寝するという、ダラダラした時間を持てた。散歩も、大学構内や大学周辺を気分転換に歩くのではなく、自宅から、昔みたいに、気になる付近を時間なんか気にしないで歩く。今日は、湖岸に降りて、波打ちぎわの茂みの中を探検みたいな気持ちで歩いてみた。休日のこんな時間が、まだ少し不思議に思える。

 

審査では、副査の先生からとても大切な指摘をいただいた。公共サービスを、政府が自らの意図の通りにうまく再編できたということと、住民が自分たちのものとして作り上げていけたということと、両者がそれぞれの立場からある達成を得られた実感が持てたのだとしたら、それこそが、コ・プロダクションの現れなのだろうということ。論文を執筆しながら、何となく意識していたように思うが、もっとこのポイントに焦点を定めた論述ができていればなお良かった。

 

いろいろと思うところはあるが、とりあえず、仕事と大学院の両立の日々も終わり。これからは、平日は毎日普通に仕事し、休日は普通に休む。仕事のある日でも、帰宅したら自由な時間が持てる。そんな日常にまた戻る。今は、日々違和感とともに生まれる時間の自由さの、まさしく違和な感じを不思議がる日々であるが、どうせすぐに時間をもてあそぶようになり、また、何となく過ごすことに違和を感じることなく送る日々になってしまうのだとしたら、今度こそ、その前で立ち止まり、生活の中に焦点を定めよう。その焦点こそが、これからの人生で存在感を大きく持てるように、今度こそしっかりやっていこう。